【柏崎・米山 サバサンド】新潟とトルコの関係性から生まれたご当地グルメ。

COLUMN

【柏崎・米山 サバサンド】新潟とトルコの関係性から生まれたご当地グルメ。

国道8号線沿いに見える「サバサンド」という看板

お昼頃に国道8号線をひた走っていたところ、かねてから気になっていた「サバサンド」の看板の店に立ち寄ったのでご紹介します。北陸自動車道の米山インターから程近く、日本海フィッシャーマンズケープにてサバサンドをいただきました。

サバサンドのサイズは2種類。パンを半分にカットしたお手頃サイズのレギュラー(300円)と、ボリューム満点のビッグ(600円)となっています。

コッペパンに挟まれているのは、サバの唐揚げとレタス、スライスした玉ねぎ。味付けはシンプルにレモン果汁と塩胡椒。

見た目もシンプルなサバサンド。食べてみると、サバの唐揚げのジューシーな脂にレモンの酸味、玉ねぎのさっぱりさが絶妙にマッチしています。サバの唐揚げは厚みがあるため食べ応え十分。かなり満足できます。

サバサンドが食べられる場所

サバサンドが食べられる場所をご紹介します。

① 日本海フィッシャーマンズケープ【新潟県柏崎市】

住所:新潟県柏崎市青海川133-1
営業時間:9:30から17:30(季節により変更有)
柏崎・米山のご当地グルメ!サバサンド | 日本海フィッシャーマンズケープ
米山のサバサンドはトルコ生まれの柏崎育ち! 脂がのってふっくらしたサバをレモンと塩・胡椒のシンプルな味付けが引

② 北陸自動車道 米山サービスエリア(下り線) フードコート 【新潟県柏崎市】

住所:新潟県柏崎市大字笠島字御堂前235 北陸自動車道米山サービスエリア(下り線) ※長岡・新潟方面
営業時間:軽食・フードコート 24時間営業
米山サービスエリア(下り) | 日本海フィッシャーマンズケープ
日本海に沈む夕日のビューポイント!佐渡弥彦米山国定公園に位置し、霊峰米山、佐渡島、弥彦山を望むロケーションは抜

③ 北陸自動車道 米山サービスエリア(上り線) 外売店 【新潟県柏崎市】

上り線側の米山SAは違ったスタイルでの提供です。ジンジャーソースでマリネしたサバにオリーブオイルとレモンをかけバケットで挟んでいます。

住所:新潟県柏崎市大字笠島字御堂前235 北陸自動車道米山サービスエリア(下り線) ※上越・富山・長野方面
営業時間:軽食・フードコート 24時間営業
米山SA(上)・北陸自動車道 店舗・メニュー | ドラぷら(NEXCO東日本)
北陸自動車道にある米山SA(上り)の店舗・メニューをご紹介します。全国の高速道路・サービスエリア情報サイト「ドラぷら」は、NEXCO東日本が運営しています。ドライブ旅行やお車でのお出かけの、楽しい思い出作りを演出します。

④ 道の駅あらい 日本海鮮魚センターあらい道の駅店 【新潟県妙高市】

住所:新潟県妙高市大字猪野山58-1
営業時間:9:30~17:30 (季節により変更有) ※10月1日から9:30~18:00
日本海鮮魚センター新井店:えちごん亭 | 日本海フィッシャーマンズケープ
水揚げされたばかりのズワイガニ、タラバガニ、毛ガニをはじめ、鯛やブリなど新鮮な日本海の旬の魚介類を揃えた鮮魚セ

サバサンドは元々どこのグルメ?

新潟県は日本海に面した土地であり漁業も盛んですが、サバが多く獲れる場所として有名ではありません。では、なぜ柏崎でサバサンドがご当地グルメとして定着したのでしょうか。

なんと、サバサンドのルーツはトルコにあります。サバサンドはトルコの名物グルメなのです。柏崎とトルコの関係性は、長く新潟で過ごした方はピンと来るかもしれません。

今から30年ほど前になりますが、1990年代、新潟中央銀行の頭取である大森龍太郎氏による3大融資プロジェクト「ゴールデンリング構想」によって「柏崎トルコ文化村」「新潟ロシア村」「富士ガリバー王国」の3施設が建設され営業を開始しました。

しかしながら、1999年にメインバンクである新潟中央銀行が破綻し、新規の融資が受けられないことによる資金繰りの悪化によって3施設は経営難に直面してしまいます。各3施設は2001年から2004年にかけて休業を経て閉園となりました。バブル崩壊とその煽り、そして銀行の行き過ぎた融資によって招いたものなのです。

「柏崎トルコ文化村」に存在したことによってご当地グルメとなったのがサバサンドです。

世界三大料理と称される「トルコ料理」

その中でも有名なのが「ケバブ」ですが、首都イスタンブールの名物グルメとして「サバサンド」もよく知られています。

1997年に柏崎トルコ友好協会という団体が主催した旅行会の参加者が、トルコで食べたサバサンドについて紹介したことから柏崎でもサバサンドが根付いたとされています。

本場のイスタンブールでは鉄板で焼いたサバを使用しますが、日本人の好みに合わせるようにアレンジし、柏崎ではサバを唐揚げにしました。”トルコ生まれ柏崎育ち”のサバサンドがご当地グルメとして誕生したのです。

柏崎トルコ文化村【休業・閉鎖中】

4万9千平米もの広大な土地に45億円もの大きなお金を注ぎ込んでトルコの首都イスタンブールの街並みを再現したテーマパーク。1996年に開園し、1999年に敷地を拡大して規模を拡大していきました。2001年に休業し、2002年に柏崎市が買い取ることで営業再開するのですが、2004年10月に発生した中越地震の影響もあり11月に閉園となりました。

住所:新潟県柏崎市鯨波740

おまけ 新潟ロシア村【休業・閉鎖中】

ロシアとの異文化交流を目的に作られたテーマパーク。1993年に開園し、2003年に休業、2004年には閉園となりました。

日本海を挟んでロシアと接している新潟県は、飛行機やフェリーでの国際航路が設定されていた過去もあるのです。(新型コロナウイルス感染症等の影響により現在は休航中)また、新潟市内を横断するバイパス(国道7号,8号)に設置されている標識に英語だけでなくロシア語の表記もあり、距離の近さをうかがうことができます。

住所:新潟県阿賀野市笹岡1956-82 (開業当時は新潟県北蒲原郡笹神村)

もし、跡地へ訪れる方がいましたらご注意ください。廃墟とはいえ、持ち主や管理者がいます。ゲートで封鎖されている場所もあり、ゲートや鍵を壊して中に入ることやゲートを乗り越えて無断で中に入ることは不法侵入となります。不法侵入は立派な犯罪行為となりますので、警察に通報される場合もあるため、どうしても内部を見たい場合は持ち主や管理者へ許可を取ることをおすすめいたします。

柏崎エリアへのアクセス

新潟県内においては上越と中越の境にあたる地域が柏崎エリアです。北陸自動車道・国道8号線を使ってアクセスください。

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